発売から30年になるドラゴンクエストシリーズ。
- ドラクエ1の発売年:1986年
- ドラクエ11の発売年:2017年
大げさだけど今までの人生はドラクエとともに歩んできたと言える。
そこで今回ドラクエシリーズをランク付けしてみた。
人気というよりは、個人的な思い入れを重視したおすすめ作品である。
歴代ドラクエシリーズランキング
ドラクエをランク分けしてみると以下のようになる。
S(神作品):3 8
A(超作品):4 5 11
B(良作品):2
C(普通):1 6
D(まあまあ):7
(未プレイ:9 10)
それぞれの作品についてレビューしてみる。
Sランク(神作品)
ドラクエ3(プレイしたハード:ファミコン、スーファミ)
自分のドラクエの原点。RPGの基本的な面白さはこの作品で完成していると思う。
ドット絵のグラフィックに胸が熱くなるのは自分がオヤジだからか。
武具の価格と強さのバランスが絶妙で、新しい町に着いた時の店を覗くワクワク感が強い。
こういうシンプルな面白さは意外と最近のゲームには乏しい気がする。
頑張ってゴールドを貯めて「はがねのつるぎ」を買ったときの、強さの実感と達成感は他には代えがたい。
自由度の高さも魅力。
ロマリアからアッサラームに行って「あばれザル」にやられたり。
船取ってからすぐに最後の鍵を取って、そのままサマンオサへ。「グリズリー」にやられたり。
懐古厨だからかもしれないが、オープンワールドよりもこんなドット絵の方が自由度が高く感じる。
懐古厨とは
「昔はよかった」的な言説を揶揄する表現。過去を神格化し、今を駄目だとする風潮。
Wiiの復刻版で当時のファミコン版をプレイしたが、今やっても十分に面白い。
ドット絵なのに冒険感がある一番好きな作品。
スーファーファミコンのリメイク版も、隠しダンジョンが追加された良リメイクだった。
▼ファミコン版を再現したフリーゲームもオススメ▼
ドラクエ8(PS2)
名作「ゼルダの伝説 時のオカリナ」をはじめてプレイしたときに、こういうフィールドでRPGをやりたいと思った。
そんな願望が実現された広大な3Dフィールドでプレイできたのがドラクエ8である。
▼時のオカリナとドラクエ8▼
フィールドの探索が楽しすぎた作品。冒険感がハンパなかった。
個人的にはリーザスからポルトリンクまでの道中の海岸線が一番気に入っている。
山道を進むと急に視界が開けて海岸が広がる。
ドラクエ6、7では面倒で嫌いだった転職・熟練度システムが8で廃止されたのも好印象。
「賢者見殺しの旅」といわれるストーリーは非難される場合もあるが、ストーリーやシステムは二の次の楽しさがあった。
Aランク(超作品)
ドラクエ4(ファミコン、PS)
発売当時は、章立てのシナリオやAIシステムの評判があまりよくなかった印象がある。
でも仲間はキャラが立っているし、シナリオが一番練られている作品だと思う。
それぞれの章に少しずつ伏線が張ってあって5章で一つにつながる奥深いストーリー。
勇者、地獄の帝王、デスピサロ、天空の剣、進化の秘宝。
発売当時は不評だったが、近年キャラゲーとしても見直された作品である。
当時「Ⅲに比べて自由度が低くなった」と不評が多かったが、今になって「キャラゲー」として見直されてきた。
PSのリメイク版はデスピサロが救済される幻の「第6章」が追加された。
またファミコン版をプレイした人なら「リバスト伝説」はプレイすべき。
原作で語られなかった謎を解き明かす同人フリーゲームである。
スピンオフで「トルネコの大冒険 不思議のダンジョン」というゲームもある。
ちなみに不思議のダンジョンシリーズは、自分の人生で一番プレイ時間の長いゲームである。
不思議のダンジョンの詳細ついては『不思議のダンジョン最高傑作?「ディアボロの大冒険」』の記事に書いてます。
ドラクエ5(スーファミ、PS2)
ストーリーが一番印象に残るドラクエ。
モンスターを仲間にできるシステムと、結婚相手を選べるということが印象的。
おなじみのクリア後の隠しダンジョンが初めて実装された作品。
モンスターが仲間になるというのは「女神転生」にもあったが、なじみのある鳥山キャラだと思い入れが違う。
レアモンスターを仲間にするために何度も戦闘をした。
また結婚相手がビアンカかフローラかという議論はいまだに交わされている。
自分は、昔はビアンカ一択だったが今はフローラ。
結婚について考えた記事にも書いたが、大人になって「お金も結婚の重要なファクター」だということが分かった。
PS2版のリメイクは仲間モンスターが増えてグラフィックが強化。
おばけキノコみたいなモブキャラが意外と強かったりする。
ドラクエ11(PS4)
3Dフィールドの新鮮さはないが、ドラクエ8のストーリーとシステムを強化したような正統進化。
当時のプレイ時の新鮮さでドラクエ8の方を上位に置いたが、現時点でのJRPGの完成形と言える。
ドラクエ11の詳細な感想は別記事『ドラクエの魅力とは ドラクエ11クリア後感想、レビュー』に書いています。
Bランク(良作品)
ドラクエ2(スーファミ)
ファミコン版はやったことがなくて、スーパーファミコンのリメイク版をプレイ。
(ファミコン版の鬼畜難易度は未経験)
最近Wiiの復刻版もやったが、いまだに楽しめる。
呪文の種類が少ないので、その分覚えたときの喜びが大きい。
特にムーンブルクの王女のバギの強さには感動した。
ローレシアの王子の攻撃と同等のダメージを、敵複数に与える火力は圧倒的。
ドラクエで一番好きな呪文はドラクエ2のバギである(次点はイオナズン。ドラクエ1のベギラマも強くて好きだが、燃費が悪すぎて実用性に乏しい)。
またロンダルキアのほこらの直前で全滅するのもお約束。
ロンダルキアのほこら
ムチャクチャ強い敵が山のようにひしめくロンダルキアに存在する、唯一の安らぎ処。
ここまでたどり着けば一安心だが、その前にブリザードの【ザラキ】やギガンテスの【痛恨】にやられ、下界に送り返されるのはもはや恒例である。
ドラゴンクエスト大辞典より
ネタだと思っていたが、ホントに全滅してロンダルキアへの洞窟をやり直すことになるとは…。
▼ドラクエ2のクリア後の世界を描くフリーゲームもおすすめ▼
Cランク(普通な作品)
ドラクエ1(スーファミ)
こちらもスーパーファミコンのリメイク版のみプレイ。
1対1の敵との駆け引きは、意外にも「不思議のダンジョン」のような緊張感がある。
あと一撃で倒せるがミスしたらゲームオーバー…のような。
シンプルだけど面白さは変わらない。
でも『ドラクエの制作秘話が面白い 「ドラゴンクエストへの道」』に書いたが、ゲーム本編よりも制作秘話のほうが面白かったりする。
ドラクエ6(スーファミ)
ドラクエ最強の中ボス候補「ムドー」が印象的。当時は炎の爪の存在を知らずに大苦戦。
他にも「キラーマジンガ」や「アクバー」なども強敵で歯ごたえがある。
転職や特技など新システムの導入や、隠しキャラ、アイテムの探索などの魅力も多いが、特技を覚えるために何十回も戦闘をさせられるのが苦痛。
隠しダンジョンに行く条件「すべての職業をマスター」はキツすぎた。
一応ダークドレアムまで倒したけど。
テリーが主役のスピンオフゲーム「ドラゴンクエストモンスターズ」は面白かった。
「ポケモン」と「女神転生」を合わせたようなシステムである。
Dランク(まあまあの作品)
ドラクエ7(PS)
ドラクエ6と同様に特技を覚えるために200回とか戦闘をさせられるのがツラくて、クリアを諦めた唯一のドラクエ。
シナリオが評価されているようだが、シナリオクリア式のシステムになってストーリーが細切れ。
基本的に小マップ攻略の繰り返しになるため、世界を巡る冒険感がなかった。
また致命的なのはフリーズが多いこと。
メタル狩りの途中でのフリーズは、ファミコンドラクエ3で冒険の書が消えた以来のトラウマである。
まとめ
FFシリーズはもはや風前の灯火という感じだが、ドラクエはまだ第一線で頑張っている。
最近はオープンワールドRPGが人気だけど、JRPGの面白さは健在。
ドラクエの根底には「ハクスラ」の要素があると思う。
ハクスラとは
ハックアンドスラッシュの略。
モンスターを倒して経験値やアイテムを入手し、キャラを強化して強力なモンスターを倒すというプレイスタイルを指す。
ストーリーよりも戦闘に勝つことを意識しているスタイルに対して使われる言葉。
FFは「ハクスラ」の要素を捨てて、グラフィックとストーリーに重きを置きはじめて衰退していったような気がする。
ドラクエはこのままの方向性で進んでほしい。
▼ドラクエ好きにおすすめのフリーゲームを厳選!▼
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