2024年の初ブログは毎年恒例の昨年読んだ本ベスト10。
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1位:エンタメ小説家の失敗学
現在下降気味の小説家が、自分の小説がなぜ売れないのかを徹底的に考察した本。
しかしそれだけ考えても結局売れない厳しい世界。
企画が全然うまくいかない…という経験がある人は共感できるはず。
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2位:正欲
これはすごかった。
特殊性癖というマニアックなテーマが、不登校やYoutuber、ミスコン廃止などの身近な話題と接続して描かれている。
テーマはむちゃくちゃ重いのに文体はライトで読みやすい。
新しい時代の社会派小説。
3位:大谷翔平野球翔年
日本時代の大谷のインタビュー集。
石田雄太さんの本だけあってムチャクチャ濃い内容だった。
大谷が打者と投手としてどんな風に成長してきたのか。
「打者としての才能が勝っていたから、あえて投手にも挑戦したかった」
そんな二刀流に至るまでの軌跡は必読。
4位:息が詰まるようなこの場所で
タワマンに住む2つの家族を描く群像劇。
もっとダークな小説かと思ったら
低層階のサラリーマンも上層階のセレブも、他人と比較してるかぎりは幸せになれない…という健全な内容だった。
5位:フリーランス40歳の壁
フリーランスを礼賛するコンテンツが多い中、失敗学の本は珍しい。
フリーは40歳を境にして仕事が減って生活に行き詰まるらしい。
中年フリーランスの出口戦略について書かれているのが興味深い。
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6位:白い巨塔が真っ黒だった件
大塚先生のm3連載が待望の書籍化。
当時、有名人の後押しでフォロワーを伸ばす大塚先生を羨ましく見ていたんだけど、その裏にこんな事件があったとは。
教授になりたい人だけではなく、研究をやる人は読んでおくべき。
7位:ひとりあそびの教科書
遊びと聞いて皆が想像するのは複数人でやる遊び。
でも一人で没頭する遊び(ひとりあそび)のほうが大事というのがこの本の主張。
いかに遊びの質を高めていくか。
自分がなんとなく目標にしていたことが具体的に書かれていて興味深い内容だった。
8位:広く弱くつながって生きる
フリーランス生活のススメなんだけど、人生100年時代を生きるヒントになりそう。
若いうちから趣味や人間関係をしっかりと構築する。
それが老後に無理なく働くための土台になる。
9位:鮨屋の人間力
名店「すし匠」の主人、中澤圭二が仕事術について書いた本。
鮨屋は飲食の中でも直接客とやりとりする特殊な仕事。職人でありながら接客業でもある。
そこで重要なのが「人間力」。
これはありがちなキレイゴトではなく、ワガママな客や迷惑な客をうまくコントロールする能力のこと。
そして人間力は多くの客に出会い場数で学んでいくしかない。
自分の仕事にも役立つ内容だった。
10位:実行力
元大阪都知事の橋下徹が書いたリーダー論の本。
よくわからないコンサルが書いたリーダー論はキレイゴトや机上の空論になりがち。
しかし色々なことを実際に実行した人(成功したかどうかは別問題だが)が、その具体的なエピソードをもとにして語っているので説得力がある。
リーダーの仕事は「決断すること」と「ビジョンをつくること」。
なかなか勉強になる内容である。
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