自分も何科に行くか決めるときはかなり悩んだ。
今回は誰もが悩む「何科の医師になるか」という診療科選びの話。
皮膚科はQOLが高い楽な診療科か?
皮膚科はQOLの高い楽な診療科の代名詞としてやり玉に挙げられることが多い。
診療科別では、眼科や皮膚科を志望する医師が多い反面、激務の外科、産科を目指す医師は減っている。
医師が、勤務する地域や診療科を自由に選べるためだ。
(読売新聞より)
医者の間でもマイナーで見下されている科である。
自分も医学生時代は皮膚科を馬鹿にしていたから非難はできない。
それでは一般の認識はどうなのか。2ch(5ちゃんねる)のテンプレに各診療科の比較がある。
何科に行くか決めた?
2ちゃんねる:何科に行くか決めた?スレより
皮膚科 余暇A, 名誉D, 面白さC, 達成感C
眼科 余暇A, 名誉D, 面白さC, 達成感C
精神科 余暇A, 名誉D, 面白さB, 達成感D
循環器内科 余暇D, 名誉A, 面白さB, 達成感A
皮膚科、眼科、精神科の御三家が余暇A、名誉D。
これが一般の認知だろう。楽だけど名誉はないと。
ちなみに内科の花形循環器内科は真逆の余暇D、名誉Aである。
▼QOLと達成感から選ぶおすすめ診療科は?▼
診療科の将来性は?
しかしこれからの医療情勢は厳しい。
医者が高収入を得る時代は終わり、保険診療の枠内で収益を得るのは難しくなるはずだ。
今後の医療の展望>>クリニックの開業リスクと経営について考えよう
すでに歯科では診療報酬が下げられた結果、保険診療だけでは利益を上げられなくなっているという。
自費診療をしないと成り立たない。
今の保険制度は歯科の診療報酬が低すぎるのです。
それでやっつけ仕事で、ばんばん患者を回すか、自由診療で高額な治療をしないと歯科医はやっていけなくなっている。
医科も同じ状況になる可能性が高い。
特別なことは何もせず軟膏だけ出している皮膚科は潰れてしまうだろう。
海外では外用薬がOTCにスイッチし皮膚科医が食べていけなくなっている国もあるそうだ。
そこで今後診療科を選ぶ上で、「自費診療の伸びしろがあるかどうか」が重要なポイントになるのではないかと思っている。
他の科と比べて自費診療の伸びしろという点で、皮膚科には将来性があるはずである。
名誉と達成感はないけどね。
▼では達成感の低い科はどうすればいいのか?▼
▼総合診療科はすすめられるか?▼
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