男ならやっぱりモテたい。
ということで、モテたい男のための参考書シリーズ第一弾。
ほとんどすべての苦しみは、そもそも「モテない」ことに起因している。
「まったくモテる必要がない」と割り切ることさえできたなら、人間の日々のいとなみの7割ぐらいは省略しても、生きていくうえでは一向にさしつかえないんじゃなかろうか。
男にとって、あらゆる原動力となるのがモテたい気持ちである。
わかりやすいタイトルのモテ本だが、意外と各分野からの評価が高いようだ。
「すべてはモテるためである」の感想
この本で強調されているモテるための方法は「熱中できる好きなことをみつける」ということである。
自分が何を好きなのかをよく知っていて、その理由も認識している男のほうがモテやすいってことを言いたいんです。
「何が好きかを自分でわかってるか」ということは、「しっかりと自分を持っている」ってことです。
自分が何をすれば楽しいかを知っていれば、何かを存分に楽しむことができる。
何かに熱中していることがその人を輝かせて、女性からモテるようになるという。
自分にまったく自信が持てない人は、自分が好きなことにもっとハマってください。
「自分には好きなことがあって、そのことに誇りを持っているんだから自分は大丈夫」という自信を持つことです。
ただしエラそーだったら逆効果。ハマりつつも相手に対して謙虚になれるように。
確かに「ハマれる何かを持っている」ことはとても大事だと思う。
哲学者からの評価
「この本は単なるモテ本ではない。実践的かつ、真面目な倫理学の本である。」
と言っているのは哲学者の國分功一郎氏。
國分功一郎
日本の哲学者。17世紀の哲学と、現代フランスの哲学を主な研究対象とする。
この本は何と哲学的なテーマを語っているようだ。
僕は昨年本を出して、これは暇と退屈というテーマを哲学的に論じたものなんですが、二村さんの本も僕と同じテーマを題材にしているなと思ったんですよ。
「自分が何をすれば楽しいかを知っている」ということは「自分の居場所がある」ということ。
この「自分の居場所」というのが哲学的なテーマにもつながるとのこと。
また老後にも影響する大切なことである。
妻に先立たれた男性は「自分の居場所」がないとキツい。
妻に先立たれて、孤独に死んでいかなきゃいけない男性は「自分の居場所」がないとキツいという話です。
落合陽一と「すべてはモテるためである」
この本のテーマと同じようなことを、最近注目のコンピューター研究者落合陽一氏も語っている。
AIが発達するこれからの社会では、画一的な仕事の価値はなくなってしまう。
画一的ではないことをしようとしたときに大切なのは「自分が何が好きなのか」を知っておくことだという。
何が自分にとって「エモい」のかを知っておく必要がある
これからの時代、画一的でないことをしようとしたときに、最初に見つけやすいのは趣味性の中だ。
自分が「何が好きなのか」を考えていくことが大事で、それで機械よりオリジナリティが高いことができる。
それが「ただアニメを見ていたい」でもいいだろう。
趣味性を持っておかないと「他人と違う何かをしたい」というモチベーションが出てきにくい。
落合陽一氏は仕事になるくらいの趣味を3つ持つことを推奨している。
これからはハマれる何かを持っている人が強い。
モテるためにも仕事のためにも、独身男子は熱中できることを見つけるべし。
つづく
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