開業に役立つ(かもしれない)書評。
孫正義の半生をまとめた本人公認の書籍。
次々に巨大買収を仕掛けるソフトバンクの孫正義に「実業家」ではなく「投資家」との批判の声もあるようだが、この本を読むと、この人の規格外のスケールに驚かされる。
人生50か年計画
孫が19歳のときに立てた目標がある。
20代 自分の事業を起こす
30代 軍資金を貯める
40代 ひと勝負かける
50代 事業を完成させる
60代 次の経営者にバトンタッチする
10代でここまでスケールの大きな計画を立てたことにも驚くが、実際に実現しているのだからすごい。
40代で「ネット通信事業」と「携帯電話事業」という大きな勝負をかけて成功させている。
ソフトバンクの事業の変遷
孫社長のあやかり、クリニック開業も具体的な30か年計画を立てるべきか。
40代でチェーン展開、50代で事業を完成、60代で引退とか。
ソフトバンク300年企業
さらに特衝撃を受けるのが「300年企業」の話。
「3代目が会社を潰す」とか、「企業30年説」とかいう話がある。
1つの会社が繁栄を謳歌できる期間は30年──。
30年前の1983年から企業の評点がどのように推移したか追跡調査をすることで、会社の旬の期間について割り出していこう。
9割程度の企業が20年で企業として旬を終え、30年後にはほとんど生き残れないことが分かる。
「徹底検証、会社の寿命」
しかしソフトバンクが目指すのは「300年間成長し続ける会社」だという。
最近は海外事業に傾倒し、国内事業軽視と批判されているが、海外進出は300年企業のための必要条件である。
孫正義にとっては今の成功などはまだまだ途中経過なのだろう。
目先の利益だけではなくて、それくらいの視野でシステム作りをしないと長期的な成功はないということ。
孫がオーナーを務める、プロ野球のソフトバンクホークスも目標は「10連覇」だという。
そのためには投資を惜しまない。
目先の優勝とかではなくて、ここまでデカい目標を立てるスケールの大きさは魅力である。
これを開業に応用すると「300年間成長し続ける皮膚科クリニック」…まったく想像はつかないがこれくらいの気持ちでいることが成功の秘訣かもしれない。
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