8月の書評は6冊。
★★★★★5 年間ベスト級
★★★★☆4 読まないと損
★★★☆☆3 読む価値あり
★★☆☆☆2 人を選ぶ本
★☆☆☆☆1 時間の無駄?
▼7月の書評▼
1. 女医問題ぶった斬り
評価★★★★☆4
フリー麻酔科医筒井先生の著書。
女医問題だけでなく最近の医療ニュースを一通り網羅しているので、医療情勢のレビューとしてもオススメ。
聖路加への労基、地方での年1860時間残業容認発表、文科省高官の息子の裏口入学、麻酔科学会のフリーランス狩り、新専門医制度など。
メインの内容は入学試験の女性減点で明るみに出た女性医師問題。
この問題の本幹には時短勤務、当直免除などの女性支援策の恩恵を最大限に利用し、ローリスクな仕事を短時間だけ行う「ゆるふわ医」の存在があるという。
この「ゆるふわ医」に対しては、実際に自分もネガティブなイメージを抱かされることがある。
サクサク読めるが内容は充実していて面白かった。
2. 100%保険診療でもガッツリ稼げる方法
評価★★★☆☆3
前著「こんな歯医者は潰れるが」面白かったので読んでみた。
保険点数の効率の良いとり方を詳細に解説した本だったので、皮膚科診療に直接関係するところはなかった。
しかし「開業時に不可欠なのは人通りが多い1階の立地のみ」「高額な先端機器は必要になってから購入」など、業者に騙されがちな医師への貴重なアドバイスが書かれており役に立ちそうだ。
3. リッツ・カールトン最高の組織をゼロからつくる方法
評価★★☆☆☆2
サービス業に携わるなら一度は経験しておきたいと言われるリッツカールトン。
その創業者が書いた本で、徹底したカスタマーファーストの理念が述べられている。
しかし「どんなお客様にも誠心誠意尽くすことが大切」とされているが、精神論すぎてどうも受け入れがたい。
従業員をマインドコントロールして、一丸にさせているようなイメージも抱かされる。
そのマネジメント手法に学ぶべきところがあるのかもしれないが。
4. 仕事は楽しいかね?
評価★★☆☆☆2
ベストセラーの自己啓発本。
「仕事は楽しいかね?」という問いかけにはハッとさせられる。
確かに今、仕事でワクワクさせられることは少ない。
しかし「失敗は成功の母なので、色々チャレンジしなさい」ということしか言っていなくて内容は薄かった。
5. 偏愛マップ
評価★★☆☆☆2
齋藤孝先生が提唱する偏愛マップ。
「自分がホントに好きなものは何か?」を知るためのツールである。
偏愛するものを持っていることは、オタクとかマニアとか言われネガティブな雰囲気もあるが、とても大切なことだと齋藤先生は主張されている。
趣味全開のこのブログは偏愛マップに通じるところがあると感じた。自分の好きなものが明確になってくる。
しかし本の内容は極めて薄いので★2。
6. インプット大全
評価★☆☆☆☆1
前作「アウトプット大全」が意外と面白かったので、続編も買ってみた。
インプットのためには結局アウトプットが大事という結論になってしまっているので、前作と内容はほぼ同じ。
違いはGoogle検索の演算子の使い方が少し詳しく書いてある点くらいか。
前作を読んでいれば買う必要はない。
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