漫画家で、高須クリニックの高須院長の嫁でもある西原理恵子の自伝を読んだので紹介する。
この世でいちばん大事な「カネ」の話
貧乏だった幼少時代。
父親は事故死、新しい父親は自殺。上京し漫画家になったものの、麻雀にハマって5000万くらい失ったり、夫がアル中だったりという波乱万丈な人生記である。
そんな中で逞しく生きるバイタリティには圧倒される。
この本の中で特に印象的だったのは、ギャンブルについての話。
これだけの人生なので、彼女の言うことは強い説得力がある。
西原によるとギャンブルの勝負強さは負けたときにわかるという。
ギャンブルの勝負強さっていうのは、勝ち方より負け方に出るものだって思った。
わたしが師匠から教わったのは「負けてもちゃんと笑っていること」。これはギャンブルのマナーの基本中の基本。
ピンチの時の振る舞いに人間の本質が出るからだ。
勝ってるときは調子がいいけど、負けたとたん、文句を言ってすねたり、怒り出す人がけっこういる。
これがふだんは礼儀正しくて、感じがいい人だったりするんだよ。
負けていても笑える心の余裕は大事である。
ピンチの時に笑えること
ピンチの時の振る舞いとして、だいぶ前に見て印象に残っているのが「プロフェッショナル仕事の流儀」の「プラント建設 現場所長・高橋直夫」の回。
プラント建設 現場所長・高橋直夫
トラブルの対処をすることが、プラント建設の現場所長の大切な仕事。困難な状況でこそ、組織を率いるリーダーとしての本領が試される。
日々、トラブルの解決に走る高橋だが、悩ましい問題が起こってもその顔はいつも明るい。
高橋直夫は「よりいい仕事をするためには、やっぱり笑ってやらないとだめだ」という。
現場でのトラブルの際に笑顔をみせる高橋直夫氏を見て、「これは大物だな」と思った。
組織のトップとして高橋がその信条とするのは、どんな困難に見舞われても太陽のようにポジティブで明るくいること。
自分が診療でピンチの時には笑顔でいられるかどうか。
実際はすごく難しいけど心がけたい。
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