Tips6「褥瘡外用薬の比較」

【褥瘡外用薬の比較】

(吸水性)
ユーパスタ>ヨードコート>カデックス

(ヨウ素の放出性)
カデックス>ヨードコート>ユーパスタ

「褥瘡外用療法のキホン」より

 

ヨード製剤はいくつかの種類がありますが、その使い分けはあまり習いません。

吸水性とヨウ素の放出性(抗菌力)から分類してみました。

吸水性ならユーパスタ、抗菌力ならカデックスが優れているようです。

 

Tips7「局所麻酔薬の比較」

【局所麻酔薬の比較】

(強さ:分配係数)キシロカイン>カルボカイン

(持続時間:蛋白結合率)カルボカイン>キシロカイン

(効果発現の速さ:pKa)カルボカイン>キシロカイン

 

「PEPARS 127:  p1, 2017」より

 

日常的に頻用する局所麻酔薬ですが、それぞれどのように違うのかを論文から紹介しました。

強さはキシロカイン、持続時間や効果発現の速さはカルボカインが優れています。

しかしエピネフリンが含有されていると持続時間が伸びるため、エピネフリン入りのキシロカインが一番優れた効果を発揮すると思います。

 

Tips8「本当の局麻アレルギーは少ない?」

【局麻アレルギー疑い患者の皮膚テスト結果】

・皮膚テスト陽性15%
・皮膚テスト陰性75%

おそらく局麻アレルギー疑いのほとんどは迷走神経反射

 

「アレルギー 58(6): 657, 2009.」より

 

局麻アレルギーの既往がある方は多いですが、その多くが迷走神経反射のようです。

 

Tips9「キシロカインアレルギーには2種類ある」

・キシロカイン(Eなし)→防腐剤なし
・キシロカイン(E入り)→防腐剤含有

キシロカイン(エピネフリン入り)のアレルギーには「キシロカインによるもの」と「添加の防腐剤によるもの」の2種類がある。

「アレルギー 58(6): 657, 2009」より

 

エピネフリン入りのキシロカインには防腐剤が含まれており、キシロカインアレルギーの中には防腐剤に対するアレルギーの方がいるようです。

防腐剤アレルギーであれば、防腐剤の入っていないエピネフリンの使用が可能です。

 

Tips10「エピネフリン入り局所麻酔の効果」

エピネフリンは術中の出血量は減らすが、術後出血や血腫のリスクは減らない

<術中出血量(p<0.05)>
・エピネフリンなし:17.5ml
・エピネフリンあり:6.5ml

<術後出血量(p>0.05)>
・エピネフリンなし:13.5ml
・エピネフリンあり:11.0ml

(毛巣洞手術)

Eur Surg Res 36(4): 256, 2004

 

皮膚科の手術ではエピネフリン入りの局所麻酔を使用します。

エピネフリンの血管収縮作用で、麻酔薬の吸収が緩徐になるため作用時間が長くなり、極量も増えると言われています。また術中の出血を減らす作用もあります。

しかし術後の出血を減らす作用はないようです。

止血が不十分になり、逆に血種が増えたという報告(Plast Reconstr Surg. 113(1): 381, 2004)もあるため注意が必要です。

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