Tips11「蜂窩織炎の推奨治療期間」

【蜂窩織炎の推奨治療期間】

①5~10日間
(IDSAガイドライン2014)

②7~14日間
(N Engl J Med 350: 904, 2004)

③急性炎症が消えた3日後まで
(サンフォードガイド)

 

蜂窩織炎の治療期間について教科書には書かれることが少ないため調べてみました。

論文によってまちまちです。

サンフォードガイドの「急性炎症が消える」というのを判断するのはなかなか難しそうです。

 

Tips12「皮膚感染症の抗菌薬」

【皮膚感染症の抗菌薬(IDSAガイドライン2014)】

<蜂窩織炎>
軽症⇒ケフレックス
中等症⇒セファメジン

<糖尿病性足感染>
軽症⇒ケフレックス
中等症⇒ユナシンS

<動物咬傷>
軽症⇒オーグメンチン
中等症⇒ユナシンS

 

海外のガイドラインから蜂窩織炎に推奨される抗菌薬をまとめてみました。

皮膚感染症に使用する抗菌薬は第一世代セフェムとβラクタマーゼ配合ペニシリンの2種類だけ十分なようです。

詳細はこちら>>蜂窩織炎の治療法

 

Tips13「ひどめの蜂窩織炎を外来で治療しないといけないとき」

【ひどめの蜂窩織炎を外来で治療しないといけないとき】

海外のガイドラインとほぼ同じ強度で治療するには

  • ケフレックス8T4×
  • オーグメンチン2T2×+サワシリン4T2×

 

日本の抗菌薬の使用量は海外より低めに設定されています。そのため内服加療が効きにくい可能性があります。

どうしても入院ができないような症例では海外のガイドラインを参考に、投与量を増量してみるのも一つの手かもしれません。

オーグメンチンにサワシリンを加えることは「オグサワ」と呼ばれています。

詳細はこちら>>皮膚科医の抗菌薬の使い方

 

Tips14「蜂窩織炎にNSAIDsを併用する」

(5日以内の治癒率)

  • 抗菌薬のみ⇒69.7%
  • 抗菌薬+NSAIDs⇒100%

 

抗菌薬にNSAIDsを併用したほうが治癒が早い。

(Cutis. 75(3):177-80. 2005.)

 

蜂窩織炎では抗菌薬にNSAIDsを併用したほうが治癒が早いという報告があります。これは「蜂窩織炎では細菌数は少なく、細菌に対する炎症反応が主体である」という仮設を裏付けるデータです。

詳細はこちら>>蜂窩織炎のガイドライン(IDSA)を読む

 

Tips15「黄色ブドウ球菌に対する抗菌薬感受性」

【黄色ブドウ球菌(MSSA)に対する抗菌薬感受性】

(内服薬)
・アンピシリン:19.3%
・クラリスロマイシン:27.4%
・セファレキシン:99.5%

(外用薬)
・ゲンタマイシン:36.5%
・ナジフロキサシン:100%

(J Med Microbiol. 57(10): 1251, 2008)

 

抗菌薬感受性から皮膚感染症の抗菌薬を考えました。

皮膚感染症にペニシリン系やクラリスロマイシンが処方されているケースを見ますが、感受性は低く不適です。

また外用薬ではゲンタシン軟膏も感受性は低く、皮膚感染に対する効果はほとんどないと考えたほうがよいでしょう。

詳細はこちら>>膿痂疹・皮下膿瘍の治療法

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