Tips16「手の症状からみる膠原病の鑑別」

爪囲紅斑(+), 爪上皮出血(-):SLE

爪囲紅斑(+), 爪上皮出血(+):皮膚筋炎

爪囲紅斑(-), 爪上皮出血(+):強皮症

 

皮膚科の臨床 56(10): 1455, 2014

 

膠原病では手の皮疹が出現することが多く、診断の参考になります。薬疹と思ったら膠原病だったという経験があり、手の皮疹は常に確認するように心がけています。

 

Tips17「経口ステロイドは1日1回より3分割の方が効果が高い」

(プレドニン治療の症状改善率(血管炎))

  • 15mg×3 / day → 90%
  • 45mg×1 / day → 70%

 

Ann Intern Med 82(5): 613, 1975

 

経口ステロイドは1日の総投与量の目安については教科書に書かれていますが、分割の仕方についてはあまり書かれていません。

1回投与よりも3分割した方が効果が高いようです。

ただし夕の内服は不眠を招くことがあるため、朝を多くする場合もあります。

 

Tips18「ステロイド内服の注意点」

ステロイドを少しずつ増量すると効果が出にくくなる。

中途半端な用量でステロイド投与を開始しないように心がけるべきである。

 

Visual dermatology 11(6), 605, 2012

 

経口ステロイドはなるべく少ない投与量で済ませたいと思います。

しかし中途半端に少ない量で開始してしまい、少しずつ増量すると効果が出にくくなるようです。結局通常よりも多くの量が必要になってしまいます。

多めの量で開始して短期間で減量していく方がよいようです。

詳細はこちら>>皮膚科医のステロイドの使い方

 

Tips19「ステロイド急速中断による副腎不全のリスク」

(①Up To Date)

3週間以内の使用では漸減は必要ない

 

(②喘息予防・管理ガイドライン2012)

2週間以内の投与ならばステロイド離脱症候群は起こらない

 

(③Lancet. 341: 324, 1993)

10日間(40mg/day)の投与では漸減なしで中止可能

 

「経口ステロイドは急に中止してはいけない」ということは一般的な知識ですが、いったいどれくらいの期間であれば漸減が必要になるのでしょうか。

これについては、上記の通りいくつかの報告があるようです。

 

Tips20「ステロイド投与中のワクチン接種」

  • PSL40mg/day未満であれば抗体産生可能
  • 生ワクチンは禁忌
  • 不活化ワクチンは可(インフル、肺炎球菌)

日本胸部臨床 75(8): 852, 2016.

 

ステロイド投与中の患者からワクチンの接種について聞かれることがあります。

生ワクチンは禁忌ですが、不活化ワクチンは接種可能とされています。

効果についてですが、プレドニン40mg/dayまでであれば抗体産生は可能だそうです。

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