Tips26「蕁麻疹の原因」

【蕁麻疹の原因】

  • 特発性:72.7%
  • 機械性:7.3%
  • アレルギー性:5.4%

 

アレルギー 55(2): 134, 2006

 

蕁麻疹の原因を知りたいといって受診される患者さんは多いです。

しかし実際はアレルギー性の蕁麻疹は少なく、多くは原因不明の特発性であるとされています。

そのため原因を追究することよりも、しっかりと継続して内服を行うことが重要です。

難治な蕁麻疹患者の中には内服が不十分である場合があり、しっかりと内服してもらうだけで改善することもあります。

詳細はこちら>>ドクターショッピングを避ける工夫③じんま疹編

 

Tips27「急性蕁麻疹の治癒率」

【急性蕁麻疹の治癒率】

  • 1週間以内:73.2%
  • 4週間以内:85%
  • 1年以内:93.3%

急性蕁麻疹の15%が難治で、慢性型に移行する。

 

アレルギー64(9): 1261, 2015

 

急性蕁麻疹の7割程度は1週間以内に治癒するようです。

しかし中には症状が継続し慢性型に移行する方がいます。その割合は15%程度とのことです。

もしかすると下記の予防内服を行えば、慢性型に移行する可能性を減らすことができるかもしれません。

 

Tips28「抗ヒスタミン薬の予防内服の効果」

【慢性蕁麻疹の再発率】

  • 症状消失後すぐに内服中止:92%
  • 症状消失後1ヶ月内服して中止:34%

症状が消失した後もしばらく内服を続ける方が良い。

 

皮膚アレルギーフロンティア 5(3): 194, 2007

 

蕁麻疹は症状が消失した後もしばらく内服を続ける方が良いと言われています。

内服をすぐに中止するよりも、しばらく予防内服を行ってから中止した方が再発率が少なかったようです。

この報告は慢性蕁麻疹ですが、急性蕁麻疹でも予防内服が推奨されています。

 

Tips29「抗ヒスタミン薬の予防内服期間」

  • 急性蕁麻疹:数日~1週間
  • 慢性蕁麻疹(2か月以内):1カ月
  • 慢性蕁麻疹(2カ月以上経過):2カ月

 

「蕁麻疹診療ガイドライン」より

 

どのくらい予防内服を行ったらよいかのエビデンスはないようですが、蕁麻疹のガイドラインに目安が示されています。

これを参考に予防内服を行うのがよさそうです。

 

Tips30「抗ヒスタミン薬が効きにくい難治な蕁麻疹の特徴」

  • 隆起が少ない
  • 貨幣大以上の大きな膨疹
  • 環状紅斑
  • 掌蹠に皮疹がある

 

日皮会誌124(13): 2621, 2014

初診時に蕁麻疹が難治かどうか判断するのは困難です。

臨床症状から難治かどうか判断するための指標が示されていたので紹介しました。

広島大学の秀教授の私見だそうですが、参考になりそうです。

皮膚科の豆知識100