皮膚筋炎のガイドラインが出たので読んでみた。
膠原病内科のない大学では皮膚科で膠原病をみるようだが、自分の出身医局では膠原病はみていない。
自分で皮膚筋炎をガッツリ治療することはないけど、天疱瘡とかでステロイドを使うことが多いので、バクタの予防投与に関する記載があるところに注目した。
失敗の本質から学ぶ①皮膚科医のステロイドの使い方 「戦力の逐次投入は愚策である」
戦争において「戦力の逐次投入は愚策である」という格言がある。 時間における戦力の集中で最悪といえるものは、必要数に満たない戦力を次々に投入して、そのつど撃破される例である。 つまり、「戦力の逐次投入」は戦略においてもっとも戒...
ニューモシスチス肺炎(PCP)予防のためのST合剤の適応は、「厚生労働省免疫疾患の合併症と治療法に関する研究班(2004年)」では
年齢50歳以上で、かつ以下のうちいずれかを満たす場合に予防投与を行う
1.プレドニゾロン換算1.2mg/kg/day以上
2.プレドニゾロン換算0.8mg/kg/day以上かつ免疫抑制剤併用時
3.免疫抑制剤使用中で末梢血リンパ球数500/μL以下
とされているが、これは結構ハードルが高い。
皮膚科でPCPなんか起こされたら終わりなので、もう少しユルい基準で投与したい。
このガイドラインには
間質性肺炎にステロイド大量療法をする際、ニューモシスチス肺炎などの日和見感染への対策が必要である(推奨度A)
プレドニゾロン換算20mg/day以上を1ヶ月以上使用する場合、特に免疫抑制剤を併用する場合に予防投与が推奨される
と記載されていて、これに準じれば投与しやすくなる。
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