少し古いが、そんなホリエモン本の中から一冊を紹介する。
堀江貴文氏についての雑感
2004年のバッファローズ買収騒ぎやらの時の印象は「いけ好かない成金」。
しかし最近になってホリエモンの合理主義が認められてきている部分があると思う。
ホリエモンの言葉に妙に共感できてしまうのである。
15年たって時代がホリエモンに追いついてきたのかもしれないし、自分が大人になったからかもしれない。
数々の問題発言も、気持ちを逆なでするような言い方をするから炎上するだけで、正論ではある。
「寿司職人が何年も修行するのはバカ」というのは、「無駄な精神論を美化する風潮」を否定した言葉。
「保育士の給与が低いのは誰にでもできる仕事だから」というのは、「報酬は希少価値で決まるという原則」を言っている。
>>堀江貴文氏「保育士は誰でもできる仕事」発言に対し賛否分かれる
「君がオヤジになる前に」の感想
「君がオヤジになる前に」では、オヤジ=思考停止状態であるとして、常識に縛られず常に考え続けることが大事とされている。
上司や仲間と飲みに行って、何となく仕事を回していればOKな時代はとっくに終焉した。とにかく提案しろ、思考を続けろ。
これは仕事にもプライベートにも当てはまる。
離婚歴のあるというホリエモンは結婚に対して否定的である。
結婚時に「ホリエモンの稼いだお金を管理する」と嫁が言い出したことで衝突したそうだ。
子どもができてしまった以外の理由で、男が結婚に踏み切る理由が僕にはよくわからない。
女性は結婚した瞬間から夫の人生を管理することが喜びに変わるらしい。
妻に管理される人生なんて、思考停止の最たるものだと思うけれど、そこに幸せはあるのだろうか。
「子どもができてしまった以外の理由で、男が結婚に踏み切る理由が僕にはよくわからない」とのことで、この結婚に対する考え方も最近ではコンセンサスを得てきているところだろう。
世間の常識を疑うことは人生の基本姿勢である。
結婚という常識に潜む罠を知っておく必要がある。
ワシは結婚でも失敗してるからね…見事に。
ただ単に「医師と結婚して楽な人生を夢想してる人」と所帯を持ってしまった。
吸い上げられるだけの人生。
— 医局過労死寸前の勤務医 (@doctorfosbal) September 7, 2018
ただ合理主義も突き詰めすぎると周りがついてこられなくなるかもしれない。
「社員は育てるより切り捨てたほうが早い」
僕はライブドア時代、部下を育てようとはまったく考えなかった。部下には作業マニュアルを渡して、その通りに作業させていた。
育つ人間は勝手に育つし、育たない人間を切る方が実利的だ。
ここまで正直に言ってしまうのは痛快であるが、思っていても口に出さないほうがよいと感じることもある。
今後もホリエモンから目が離せない。
つづく
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