最近は医学生の実習の中に市中病院での実習が組み込まれている。
科は自由に選べて、楽そうだからと皮膚科を選ぶ学生も多い。
数名が実習にやってくるので、最近の学生の話を色々聞いてみた。
進路について聞くと、志望科は意外とマイナー外科が多い印象である。
外科系が志望だが、外科は大変だし自分で執刀できるようになるまで時間がかかるので、整形外科や耳鼻科などを目指しているという。
マイナー外科でも手術は十分にできる。さらに外科よりも忙しくなく、QOLも高い診療科なので確かによい選択肢だと思う。
診療科を選ぶ際には「やりがい」と「QOL」のバランスを考えなければならない。
そこで今回は医学生、研修医向けに、ステ振りからおすすめの診療科を考えてみた。
ステ振りから考える診療科の選び方
ステ振りとは
RPGやシミュレーションゲームの育成システム。
レベルが上がるごとにポイントが貰え、それを「攻撃力」や「魔力」などの能力値に振り分け、自由にステータスを成長させていく。
このステータスを振り分ける行為を「ステ振り」と呼ぶ。
2ch(5ちゃんねる)のスレッドに各診療科の比較のテンプレがある。
それぞれの科のステータスは以下の通り。
消化器外科 余暇D, 名誉B, 面白さB, 達成感A
心臓外科 余暇D, 名誉A, 面白さB, 達成感A
整形外科 余暇C, 名誉B, 面白さB, 達成感B
耳鼻科 余暇B, 名誉C, 面白さB, 達成感C
泌尿器科 余暇B, 名誉C, 面白さC, 達成感C
皮膚科 余暇A, 名誉D, 面白さC, 達成感C
(2ちゃんねる:何科に行くか決めた?スレ)
まず「達成感」か「余暇(QOL)」のどちらを重視するか考えなければならない。
■整形外科(余暇C, 名誉B, 面白さB, 達成感B)
外科より「名誉」、「達成感」のステータスは若干下がるが、少し「余暇」に振れる整形外科あたりはバランスがよい。
イメージは、攻撃寄りの魔法戦士。
■耳鼻科(余暇B, 名誉C, 面白さB, 達成感C)
■泌尿器科(余暇B, 名誉C, 面白さC, 達成感C)
もう少し「余暇」にステータスを振りたい場合は耳鼻科、泌尿器科。
イメージは、防御寄りの魔法戦士。
■皮膚科(余暇A, 名誉D, 面白さC, 達成感C)
「名誉」、「面白さ」、「達成感」を捨てて、「余暇」にステータスを全振りするなら皮膚科へ。
イメージは魔力特化の魔術師。魔法は強いが地味で、魔力が尽きたら役立たず。防御も弱いので一撃でやられがち。
■外科(余暇D, 名誉A, 面白さB, 達成感A)
やはり外科もステータスのバランスが悪そうだ。
イメージは回復手段と遠距離攻撃のない脳筋戦士。プレイヤーのスキルが要求される。
■まとめ(余暇ー名誉ー面白さー達成感)
- 外科:脳筋戦士(D–A-B-A)
- 整形外科:攻撃寄りの魔法戦士(C-B-B-B)
- 耳鼻科、泌尿器科:防御寄りの魔法戦士(B-C-B-C)
- 皮膚科:魔力特化の魔術師(A–D-C-C)
手術に抵抗がなければ、オススメは整形外科だろうか。バランスのよさが魅力である。
選択科のステ振りを間違うと無理ゲーになってしまうので注意。
無理ゲーとは
その苛酷な条件、設定の為クリアが非常に困難なゲームに対して言われる言葉
(※あくまで2chのテンプレ上での話なので現実とは異なります)
さらに皮膚科のステータスについてもう少し考えてみたい。
つづく
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