今回は独身男性におすすめの結婚映画を紹介する。
デヴィッドフィンチャーの「ゴーンガール」である。
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デヴィッドフィンチャー映画について
自分はサスペンス映画が好きで、デヴィッドフィンチャーの映画も色々観ている。
「セブン」は今でこそありふれたサイコサスペンスだが、当時はセンセーショナルで大きな話題になった。
独特の演出がスタイリッシュで「パニックルーム」や「ドラゴンタトゥーの女」などのサスペンスで力を発揮する。
しかし「ソーシャルネットワーク」みたいなドキュメンタリーも面白いというすごい監督だ
ゴーンガールはそんなデヴィッドフィンチャーのサスペンス。
相変わらずのスタイリッシュさだけど、本作の本当の魅力は結婚について描かれたということ。
ゴーンガールのあらすじ
誰もが羨む理想のカップルだったニックとエイミー。ところが結婚記念日にエイミーが突然姿を消してしまう。
美しい人妻の謎めいた失踪事件に全米中からマスコミが殺到した。
次第に不可解な言動が明るみとなり、疑惑と批判の矢面に立たされていくニック。
だが、そこには恐るべき真相が隠されていた。
以下ネタバレあり
ゴーン・ガールのネタバレ解説
エイミーは美人で頭もいいという理想的な結婚相手に見える。しかし彼女はとんでもない地雷女だった。
実は失踪事件は、ダメな夫に愛想をつかせたエイミー自身が仕組んだ自作自演。
目的は夫を刑務所に送り破綻させること。
要するにサイコパスだったのだ。
エイミーの偽装工作によって殺人容疑をかけられたニックは、逮捕されれば死刑という状況に追い込まれる。
ここからは心理戦である。
ニックは彼女の正体を知りながらも、死刑を免れるため「妻を愛する誠実な男」をマスコミの前で演じ、世論を味方につけることを目論む。
一方、金持ちの元カレのもとに身を寄せていたエイミー。
しかしテレビで誠実さを見せたニックに再度魅力を感じ、ニックの所に戻ることを決意。
邪魔になった元カレを殺害し、「強姦された」という状況を偽装して血まみれで帰宅した。
▼「奇跡の生還」にドン引きするニック▼
「サイコキラーから自力で生還した奇跡のヒロイン」という印象を形づけ、元カレの殺害は正当防衛として認められる。
同時に元カレを誘拐犯に仕立て上げ、ニックの無罪が証明された。
めでたしめでたし…。
ゴーンガールの感想と怖さ
なんとか死刑を免れたニックは、当然エイミーと離婚しようとする。
ところが本当の恐怖はこれからだった…!
「奇跡のヒロイン」と離婚すると世間を敵に回すことになる。
ニックは外堀を完璧に埋められてしまって、別れたくても別れられない状況に追い込まれていたのだ。
サイコパスと一生暮らしていくしかないのである。
なんとかエイミーを説得しようとするニック。
「結婚生活はお互いに憤り、支配しようとし、傷つけ合うだけ。」
ここでエイミーが言う一言にシビれる。
「That’s marriage.」
お互いに憤り、支配しようとし、傷つけ合うこと。
それが結婚だ、と。
さらにエイミーは精子バンクに登録されていたニックの精子を使用して妊娠。
ニックはエイミーとともに幸せな家庭を築きました。
めでたしめでたし。
結婚とは何か。「地雷女」と結婚するとどうなるのか。独身男性はみておくべき映画。
結婚に対する思考が偏っているかな。
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