2025年の初ブログは毎年恒例の昨年読んだ本ベスト10。
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1位「霊媒探偵・城塚翡翠」
超能力で事件を解決していく特殊設定ミステリー。
オチはなんとなく予想できてしまうんだけど、自分にとってはツボでここ数年で一番のミステリーだった
個人的に翡翠さんみたいなベタな萌えキャラも嫌いじゃないですし。
ただミステリーに対する習熟度で評価が変わる作品かもしれない。
2位「方舟」
定番のクローズドサークルミステリーだけど、誰か1人を犠牲にしたら脱出できるという設定が加わっている。
そのためデスゲーム要素もあってリーダビリティは高い。
さらに論理的な犯人探しと意外なトリックが両方楽しめる贅沢な作品になっている。
オススメ。
3位「卓越したジェネラリスト診療入門」
家庭医療がどんなものかを学べる一冊。
家庭医療とか総合診療は皮膚科とは最も対極にある診療科だと思っていたら、意外とそうでもないらしい。
全診療科に必要なエッセンスが詰まった書籍である。
4位「ほんとうの医療現場の話をしよう」
一般向けに医者の仕事を解説した本だけど、重要なことが書いてある。
「患者の属性には偏りがある」
自分の生活圏にはいない、共感できない人を相手にするのが医療の仕事。
これを明確に記載したことに価値がある。
5位「三条陸HERO WORKS」
漫画原作者・三条先生のインタビュー集。
ダイの大冒険の裏話が満載で面白かった。
連載開始時点でフレイザード編までのシナリオが決まっていたらしい。
ダイ大好きは必見。
6位「ネット右翼になった父」
ネトウヨ化する高齢者が多いのはなぜかという分析から始まる。
そして明日は我が身 …のような展開かと思ったらどんでん返し。
父子の確執、葛藤、救済のストーリーへと変貌する。
父親とのわだかまりがある人に読んでほしい本。
7位「作家の収支」
ミステリー作家・森博嗣が具体的な収入額を赤裸々に語った面白い本。
278冊出版して印税は15億。
小説のドラマ化は500万。
講演料は1時間40万。
自分もベストセラーを出して講演で稼ぎたい…。
8位「三谷幸喜創作を語る」
三谷幸喜の初期作品解説集。
「古畑任三郎」とか「王様のレストラン」とかの初期作品が好きなので、それらの裏話が興味深かった。
あと「振り向けば奴がいる」も三谷作品だったんだね。
9位「ほんとうの日本経済」
人口減少が進む今後の日本経済を予想した本で、なかなか興味深い内容だった。
今後は経済が縮小均衡していくのかと思ってたら、そうでもないらしい。
需要は横ばいだけど、人口減少で供給(働き手)が不足。
「安くて質の高い日本のサービス」は過去の産物となり、まともなサービスが受けられない時代が迫っているようだ。
もうその傾向は出始めてるよな…。
10位「骸の爪」
京極夏彦をライトにしたような作風で、伏線回収が見事なミステリー。
道尾秀介は叙述ミステリー作家なんだと思ってたけど、こんな本格風の作品も書いていたことに驚いた。
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