男ならみんなが気になる薄毛の話。
世の中にはたくさんの育毛剤が売られている。代表的なものだけでも70商品、育毛成分は128種類もあるそうだ。
>>育毛剤の全成分128種類を比較|効果の高い有効成分と悩み別の選び方
『ハゲに効く夢の薬と男の性欲について』の記事で紹介したように、薄毛に対して一番効果が高いのはプロペシア、ザガーロなどの内服薬である。
しかし内服に抵抗がある人には外用育毛剤がすすめられる。また内服と外用の育毛剤を併用することも有効である。
今回は「日本皮膚科学会の男性型脱毛症(AGA)ガイドライン」から市販の育毛剤についてまとめてみた。
男性型脱毛症ガイドライン
ガイドラインに記載がある市販の育毛剤は5種類である。それぞれに推奨度が定められている。
A:強く勧める
- ミノキシジル
B:勧める
- アデノシン
C1:行ってもよい
- カルプロニウム
- t-フラパノン
- サイトプリン/ペンデカン
最もエビデンスがあり効果が高いと思われるのがミノキシジル。次にエビデンスがあるのがアデノシン。その他の3種類は同じくらいと考えるのがよさそうである。
一般医薬品と医薬部外品
市販の育毛剤は「一般医薬品」と「医薬部外品」に分かれている。
医薬部外品はスーパーなどでも売られているが、一般医薬品は薬剤師のいる薬局でしか手に入らない。
一般医薬品:ミノキシジル カルプロニウム
医薬部外品:アデノシン t-フラパノン サイトプリン/ペンデカン
ただ2014年よりインターネットであれば一般医薬品も購入することができるようになっている。
一般医薬品は店舗では手に入りにくいのでネットが買うのがよいと思う。
育毛剤のコストパフォーマンス
それぞれの商品についてamazonで価格を調べてみた(値段は日々変わるので参考価格)。
ミノキシジルの価格が圧倒的に高く、その次はカルプロニウム。一番安いのはt-フラバノン。
それぞれの薬剤について解説する。
A:ミノキシジル
リアップX5プラスローション(大正製薬)
コスト:119円/ml
効果を期待するならリアップ一択である。
ザガーロ内服とリアップ外用の併用が現時点では最強のタッグ。
効果は高いが価格も高く、コストは約119円/mlと他を圧倒する。
B:アデノシン
アデノゲン薬用スカルプトニック(資生堂)
コスト:17円/ml
アデノシン配合は資生堂のアデノゲン。リアップが高すぎるという人のためのセカンドチョイスとなるか。
アデノゲンには「アデノゲン薬用スカルプトニック」と「薬用アデノゲンEX」の2種類があるようだ。
アデノシンEXのコスト:28円/ml
アデノゲンEXには「パナックスジンセンエキス」や「ソフォラ抽出エキス」が追加配合されているようだが、だいぶ高くなってしまう。
これらの追加成分の効果はよくわからないのでアデノゲン薬用スカルプトニックでよい気がする。
C:t-フラバノン
サクセス薬用育毛トニック(花王)
コスト:5.3円/ml
コスパは最強。
販売価格はかなりバラつきがあり、サイトによってはさらに安く手に入る。
C:サイトプリン/ペンタデカン
薬用毛髪力イノベート(ライオン)
コスト:16円/ml
Cランクの中ではコスパは中くらい。
C:カルプロニウム
カロヤンプログレEX(第一三共)
コスト:38円/ml
1%のものと2%のものがあるが、2%の方が効果が高いそうなので2%一択。
Cランクながら一般医薬品なので、他の育毛剤よりだいぶ高いのが難点。
まとめとAGAクリニックについて
Aリアップ:119円/ml
Bアデノゲン:17円/ml
Cサクセス:5円/ml
Cイノベート:16円/ml
Cカロヤン:38円/ml
ガイドライン通りにいくと、効果を期待するならミノキシジル(リアップ)。ミノキシジルが高すぎる人はアデノシン(アデノゲン)。とにかくコスパを重視するならt-フラバノン(サクセス)になるようだ。
ザガーロやプロペシアの内服に育毛剤を併用するのもよいだろう。
巷のAGAクリニックではそれらに加えて、ミノキシジル内服やメソセラピー(成長因子の注射)も行われている。
しかしガイドラインでは推奨されていないようだ。
C2(行わないほうがよい):成長因子導入
D(行うべきではない):ミノキシジル内服
これらの治療をどう考えるか。
今後どうなっていくのかを見守りたい。
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