経営の勉強のために時々ビジネスの本を読んでいる。
最近ホリエモンの本を読んでいると面白そうな農家が紹介されていた。
SNSを活用して日本産ワインというニッチなマーケットで売り上げている「はすみふぁーむ」。
ブドウ栽培の様子や仕込みの様子などをSNSに適宜アップしていると、次第に読者は思いいれを持ち始め、コアなファン化していくそうだ。
今回はこの「はすみふぁーむ」の社長が書いた本の感想と、クリニックにおけるウェブマーケティングについて。
付加価値をつけるためのSNS
近年農家の経営は厳しいと言われている。
しかし昔ながらの体質で未開拓な部分が多いため『伸びしろ』が大きく、ビジネスチャンスが多いとも考えられている。
農作物を作って出荷するだけだった農家が、「付加価値をつける」ことで大きな収益を上げるという例が出てきているそうだ。
ただ農作物を作るのみという農業から、より経営者目線で農作物に付加価値を上乗せして自らが販売まで行うような、あたらしい視点がこれからは重要となってくるでしょう。
農作物に付加価値をつけるための戦略として重要なのがSNSなのだという。
そんな新しい農業を実践するにあたって、大きな武器になる可能性があるものがフェイスブックやツイッターなどのSNSだと思います。
SNSで交流することで、あなたの農作物を顧客に理解してもらうことが可能になります。より効果的に消費者にアピールし、さらに売り上げを伸ばすことができます。
かつてはメディアを通じて多大な広告費を払って行うのが「ブランディング」だった。
しかし今は小さな企業や個人経営の店でも、インターネットを通じて情報発信することで、自分のブランドを構築することができるようになっている。
日々の様子をSNSで発信することによって物語が生まれ、それがブランディングとなる。
どんな商品でも、手塩にかけて畑で育て、苦労して加工した以上、一つ一つの作業に物語があるはずです。
SNSから発信されたタイムリーな情報は物語となります。これこそが商品の付加価値を上げることになるのです。
さらにSNSにブログやメルマガを連動。
そこからショッピングカートをあわせもったホームページに訪問してもらって、売り上げにつなげる一連の流れを作っていくのだという。
- SNSで情報を継続的に発信して興味を持ってもらう
- ブログでそれを補完的にフォローする
- ホームページに移動しさらに興味を持ってもらい注文につなげる
- メルマガで顧客に営業的な情報発信をする
この考え方はクリニックでも応用ができそうだ。
クリニック経営とウェブマーケティング
最近読んだクリニック経営の本にもウェブマーケティングの重要性について書かれていた。
クリニックでも、ウェブは非常に強力な宣伝広告ツールであると考えています。
農家と同様に、SNSやブログで情報発信することはクリニックのブランドづくりに役立つ。
私はブログというものはブランドづくりになると考えています。
近所に大好きなイタリアンのレストランがあります。そのシェフのブログで、その料理に対する想いであったり考え方であったりをみてシンパシーを感じ、行きつけになりました。クリニックもこれと同じと思います。
さらに患者の集客だけでなく、職員採用にも有用であるという。
クリニックの理念に合わない職員の応募が減り、理念に合う職員が採用できる可能性が高くなる。
ブログの目的は集客です。患者さんを集めるという意味での集客と人材を集めるという意味での集客、すなわちリクルート。ブログにはこの二つの目的があります。
ブログでは、現在のクリニックのビジョンを明確に示すとともに、スタッフがいきいきと働く姿を、患者さんや採用の候補者に見ていただき、共感していただきたいと思っています。
そのためには情報発信だけでなく、ウェブマーケティングを学ぶ必要もある。
SEOとは何か?
必要になるのはSEO(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)という検索結果で上位に表示されるための手段である。
SEOは毎日変わると言われている。
うまくいっていた方法が翌日にはうまくいなかくなることもあるそうだ。
ウェブマーケティングは、クリニック運営を継続していくつもりであるなら、半永久的に取り組み続けるべき課題であると考えています。
SEOの最先端を知るために、今のブログ運営も役立つんじゃないかと思っている。
炎上のリスクも知ることができるし。
つづく
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