最近経営の勉強のためにビジネスの本を読んでいる。
ホリエモンの本を読んでいると、焼肉「牛角」についての記載があった。
「職人にしか作れないものは作るな」
焼肉業界では「職人」が肉を切り出して、その方法は公表することなく高級外食として君臨していた。
「牛角」はそのような肉の切り方を完全にマニュアル化。アルバイトでも肉が切れるようになり、コストを大幅に削減することができた。
「牛角」は職人の技であった肉の切り方を徹底的にマニュアル化し人件費を減らすことで、安く肉を提供できるようになったという。
これはクリニック経営でも大切なのではないか。
今回は業務のマニュアル化について考えてみる。
マニュアル化の重要性
飲食店は2~3年程度で潰れてしまうことが多いそうだ。10年以上続く店は稀である。
長く続けるためには同じことをやっているだけではダメで、常に新しいことに挑戦し続ける必要がある。
10年以上続く店にするためには
革新を続けること。常に革新を続けて変わり続けることです。いつまでも同じことをやってうまくいく時代はとっくに終わっている。
新しいことを学ぶ時間を捻出するために技術を徹底的にマニュアル化する。
マニュアル化は必須条件だ。ひとりしかできない技術しかないと、店舗を増やすことはできないし、休むことすらできなくなってしまう。時間がなくなり、進化が止まってしまうだろう。
この考え方はクリニックにも当てはまる気がする。
医師も常に新しい知識や技術を得ていく必要がある。
クリニック経営とマニュアル化
クリニック経営の本にもマニュアル化についての記載があった。
「ある程度安定したらほどほどでいい」という考え方ではこれからは通用しないという。
「ある程度経営が安定したら自分は診療に集中していけばいいのではないか」と思った時期もありましたが、実際はそうではありませんでした。私たちは学習し続ける必要があります。
経営するということは一生ものであると感じています。
目の前の仕事に追われ、知識や技術をアップデートできなければ生き残りは難しいだろう。
クリニック経営も常に学び続ける必要があり、そのための時間をどう捻出するかが重要になる。
自分の時間を確保して、自己研鑽を積んで、診療のみならず経営者として学びを深めることが、将来的にそのクリニックにおける資産の蓄積になります。
そのために必要なのは可能な限り業務をマニュアル化すること。
私のクリニックでは滅菌や洗浄、検査方法などをマニュアル化するとともに、毎年更新しています。
このほか、ご紹介したいのは、新規採用スタッフの事前教育のマニュアル化です。
退職リスクとマニュアル化
またマニュアル化によって「スタッフの退職リスク」を下げることができる。
業務を属人化していると、スタッフが退職した場合に業務に支障がでてしまう。
ある業務が属人化してしまって、そのスタッフしか分からない状態であるとしたら、スタッフが変わるとゼロから構築し直さなければならないことになります。
そうならないために必要なのがマニュアル化です。
仮にあるスタッフが辞めることになっても業務に支障がないようにしなければなりません。
蓄積してきたノウハウをマニュアル化することによって、クリニックの成長にもつながる。
蓄積してきたノウハウそのものを属人化させずに、クリニック内にストックさせていくという考えは、クリニックの発展に必要不可欠と考えています。
このクリニックではマニュアルを文章だけでなく、youtubeの動画としてもアップしているらしい。
非常勤医師の雇用
また経営が安定した後は、非常勤医師を雇用することも大事だという。
非常勤医師を採用する目的は、院長の学びの時間を確保することです。
非常勤医師を採用することで自分の時間を確保して、自己研鑽を積んで、診療のみならず経営者として学びを深めることが、将来的にそのクリニックにおける資産の蓄積になります。
これは参考になるかもしれない。
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