2018年10月より半年ぶりに再開したハンターハンター。
ハンターハンターは現在第一話からずっと連載を追っている唯一の漫画となっている。
もはや人生の一部と化しているような気もする。
再開を記念して、今回はこの作品についての思い出をまとめてみる。
おそらく2か月程度で休載すると思われるが…。
ハンターハンターのあらすじと解説
あらすじ
偉大なハンターの父親を捜すために、自分も一人前のハンターを目指し修行に励むゴン=フリークスと仲間の物語。
長編エピソード一覧
- ハンター試験編(単行本1巻-5巻)
- ゾルディック家(単行本5巻)
- 天空闘技場編(単行本5巻-7巻)
- ヨークシン編(単行本8巻-13巻)
- グリードアイランド編(単行本13巻-18巻)
- キメラアント編(単行本18巻-30巻)
- 会長選挙編(単行本30巻-32巻)
- 王位継承戦編(単行本32巻-)
一見子供向けに見えるが、実際は超複雑なストーリーと豊富な残酷描写でまったく子供向けではない。
ハンターハンターの特徴は主人公のゴンが活躍しないところ。ゴンが弱すぎて(敵が強すぎて?)まともに戦える場面はほとんどない。
その分、勝ち目のない絶望的に強い敵との心理戦が一番の魅力だと思う。
「HUNTER×HUNTER」一番好きな長編エピソードは?
読者アンケートによると、人気のエピソードは以下の通り。
一番好きなストーリーは?
1位 グリードアイランド編
2位 キメラ=アント編
3位 ヨークシンシティ編
4位 ハンター試験編
今回それぞれのエピソードからベストバトルを選んでみた。
ハンターハンターの名シーンベスト5(ネタバレあり)
ハンターハンターベストバトル5選は以下の通り。
1. ゴンvsヒソカ(ハンター試験編)
2. クラピカvsウヴォーギン(ヨークシン編)
3. クラピカvs幻影旅団(ヨークシン編)
4. ゴンvsゲンスルー(グリードアイランド編)
5. 討伐対vsモントゥトゥユピー(キメラアント編)
1. ゴンvsヒソカ(ハンター試験編)
ハンター試験編の影の主役と言ってもよいのが奇術師ヒソカ。
HUNTER X HUNTER 1 (ジャンプコミックス)
ピエロのような特徴的な外観と圧倒的な強さ、他の受験生を殺しまくる異常性に魅了された。
HUNTER X HUNTER 3 (ジャンプコミックス)
「幽遊白書」で人気だった(?)ドクター神谷をさらにパワーアップさせたようなキャラクターである。
そんなヒソカと対決するハンター試験の四次試験。
四次試験のルール
それぞれが持つネームプレートを奪い合う。
受験生それぞれに「標的」が定められ、自分のプレートと「標的」のプレートは3点、それ以外の相手のプレートは1点として計算する。
計6点分のプレートを持ってスタート地点に帰ればクリア。
ゴンの標的は、受験生の中で最強のヒソカ。
合格のためにはヒソカからプレートを奪う必要があるが、直接対決で勝てる見込みはない。
そんな緊張感のある展開がハンター試験編のベストバトル。
HUNTER X HUNTER 4 (ジャンプコミックス)
攻撃の瞬間を狙いヒソカのプレートを奪うことに成功したゴンだったが…。
プレートをとって終わりではなくて、もう一山あるところに冨樫先生の凄さを感じた。
2. クラピカvsウヴォーギン(ヨークシン編)
やや退屈だった天空闘技場編が終了し始まったヨークシン編。
第一話から幻影旅団が全員登場し、盛り上がりは最高潮。
HUNTER X HUNTER 8 (ジャンプコミックス)
ヨークシン編のあらすじ
ゴンの父親の手がかりとなるゲーム「グリードアイランド」を手に入れるため、オークションが行われるヨークシンシティへやってきたゴン、キルア、レオリオ。
そこにオークションのお宝を狙う盗賊団・幻影旅団が出現。彼らはかつてクラピカの仲間を皆殺しにした宿敵だった。
全員が念能力者であり桁外れの強さを持つ幻影旅団。
HUNTER X HUNTER 9 (ジャンプコミックス)
ゴンとキルアは2人がかりでも旅団員1人に歯が立たず、活躍の場はまったくない。
そんな幻影旅団にクラピカはたった一人で戦いを挑む。
クラピカvsウヴォーギンが名シーンの一つ。
クラピカは旅団以外に使用すると自分が死んでしまう代わりに、旅団相手に限って膨大な力を発揮できる能力を身につけた。
HUNTER X HUNTER 9 (ジャンプコミックス)
主人公も歯がたたない強敵であっても、能力次第で倒すことができる「念能力バトル」の面白さと可能性が示された戦いだった。
3. クラピカvs幻影旅団(ヨークシン編)
ウヴォーギンを倒したクラピカだったが、幻影旅団は12人も残っている。
ゴン、キルア、レオリオと協力して旅団を追うことになったクラピカ。
しかしゴンとキルアが旅団に拉致されてしまう。
HUNTER X HUNTER12 (ジャンプコミックス)
2人を救い出すための戦いがヨークシン編のもう一つの見所である。
クラピカであっても旅団12人相手では勝ち目はない。ゴンとキルアは戦力的にまったく役に立たない。
この状況でどうやって2人を救出するのか、まったく先の読めない展開が熱かった。
(しかし話の途中で休載。そのまま終わってしまうかと思った。)
停電を利用して2人を救出する作戦を立てたクラピカ。
▼ヨークシン編で唯一のレオリオの活躍▼
しかし作戦は失敗。代わりに団長を誘拐し旅団と交渉するという奇策に出る。
HUNTER X HUNTER12 (ジャンプコミックス)
さらにクラピカと手を組んだヒソカも暗躍する非常に複雑な展開。
とにかく緊張感がある駆け引きに夢中になった。こういう絶対にかなわない敵との頭脳戦がハンターハンターの一番の魅力である。
途中絶対に収集がつかないと思われたストーリーをうまく決着させ、最後は予言の言葉で締める美しさに感動した。
4. ゴンvsゲンスルー(グリードアイランド編)
グリードアイランド編のあらすじ
ゴンの父親の手がかりを求めて、ゴンとキルアは念で作られたゲーム、グリードアイランドをプレイする。ゲームクリアの条件はカードを全て集める事。
やはり休載が多い上に、修行ばかりでまったく話が進まなかったグリードアイランド編。
そんな中でカンフル剤となったのが爆弾魔(ゲンスルー)の登場。
カードを集めるため、プレイヤーを躊躇なく殺害するゲンスルーの容赦ないヒールっぷりにはシビれた。
HUNTER X HUNTER15 (ジャンプコミックス)
ここまでゲスっぷりを見せられると逆に清々しい。
個人的にハンターハンターで一番好きなキャラクターはゲンスルーである。
グリードアイランド編のラストバトルは、そんなゲンスルーとの決戦。
主人公ながらヨークシン編ではまったく役に立たず、ほとんど目立った活躍のなかったゴンが初めて幻影旅団クラスの強敵と戦う。
冷静でイカレているゲンスルーさえもドン引きさせる「ゴンの異常性」が、いかんなく発揮される。
決着はハンターハンター屈指の爽快感のあるシーンだった。
HUNTER X HUNTER18 (ジャンプコミックス)
5. 討伐対vsモントゥトゥユピー(キメラアント編)
現在までで一番の長編だったキメラアント編。
キメラアント編のあらすじ
カイトとの再会を果たしたゴンとキルア。
2人はカイトとともに、人間を襲うキメラアントをハントするため閉鎖国家「NGL」へ向かう。
序盤は話の進行が遅く、はっきり言って退屈な場面が続いていたが、中盤に衝撃の展開。
強キャラのカイトがキメラアントに瞬殺されてしまう。
HUNTER X HUNTER19 (ジャンプコミックス)
ここから敵の強さがインフレしまくって、おそらく幻影旅団の数倍は強い護衛軍と、それよりもさらに強い王が登場。
HUNTER X HUNTER21 (ジャンプコミックス)
しかしインフレしすぎて話の収集がつかなくなっていき、休載もありグダグダな展開に。
決着がつかないまま連載終了するんじゃないかと心配していたが、最終決戦が始まる25巻以降は神がかっていた。
護衛軍の一人モントゥトゥユピーとハンターたちの決死の戦いが、キメラアント編のベストバトル。
冨樫先生が描く絶望的に強い敵との戦いは熱い。
HUNTER X HUNTER25 (ジャンプコミックス)
シュートは命を懸けて戦うが敗北。
HUNTER X HUNTER26 (ジャンプコミックス)
他の護衛軍と戦い消耗が激しいモラウは、最後の力を振り絞るが敗北。
HUNTER X HUNTER26 (ジャンプコミックス)
ナックルも敗北し死んでしまうかに思われたが…。
逆転のキルアの電撃!ここがキメラアント編のベストシーン。
HUNTER X HUNTER25 (ジャンプコミックス)
まとめ
他にも「クロロvsシルバ&ゼノ」や「ゴンvsネフェルピトー」、「ネテロvsメルエム」、「ヒソカvsクロロ」なども名バトル。
現在の王位継承戦も面白くないと言われているが、じっくり読むともしかすると今までで一番面白いのでは…と思える要素がある。
完結するのかは不明だが、あまり期待はせずに今後も展開を追っていきたい。
▼完結するのか不明なマンガ「ベルセルク」についてはこちら▼
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