7月の書評は4冊と少な目。
★★★★★5 読まないと人生損してる
★★★★☆4 年間ベスト級
★★★☆☆3 読む価値あり
★★☆☆☆2 人を選ぶ本
★☆☆☆☆1 時間の無駄?
▼6月の書評はこちら▼
湖底のまつり
評価★★★★☆4
泡坂妻夫の代表作とも言われる小説。
恋愛ミステリーというか官能ミステリーと言えるような内容。ある男女の恋愛をきっかけに謎が浮かび上がり、最後には鮮やかなトリックが炸裂する。
ここまでわかりやすいヒントがたくさんあるにも関わらず、真相を見抜けなかったのは悔しい。
人を選ぶかもしれないが、ミステリー好きにはオススメ。
ちなみに泡坂妻夫のマイベストは「妖女のねむり」。
つぶれないクリニック
評価★★★☆☆3
クリニック開業本。
レジ締めや待合室におく本など、他の開業本には書かれていない具体的な話が多く参考になった。
また新規指導についてなども書かれており、コンサル本とは異なる実際に即した内容だと思う。
最強のニーチェ
評価★★★☆☆3
この本はいままでに読んだニーチェ入門本より、ずっと簡潔にわかりやすく書かれていた。
ニーチェといえば「永劫回帰」や「力への意志」など中二病心をくすぐるネーミングの思想で有名である。
しかしとても難解なため安易に手を出すと痛い目にあう(経験上)。
ニーチェに興味がある中二病の人はこの本をまず読むといいだろう。
また筆者がニーチェの哲学に出会ったときの話も読み応えがあった。
【関連】ニーチェの哲学からマンガ「風の谷のナウシカ」を読み解く
可動域を広げよ
評価★★☆☆☆2
テレビでも有名な齋藤孝先生の本。
この本は、人生100年時代になったので「好きなことをたくさん増やしましょう」ということを説いている。
世の中、仕事以外にやることのない人が多いそうで、「自分の好きなものを20個挙げられますか」という問いにはハッとさせられる。
しかし本の8割くらいはあまり関係のないウンチクで占められていて、内容は薄い。
ホントに関節の可動域を広げるためのストレッチ法まで載っているのは笑えた。
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