スターウォーズエピソード8(最後のジェダイ)が公開されて2週間。
巷の評価は芳しくないようだ。
映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」では、批評家からは好意的なレビューが93%となっている一方で、一般ユーザーで5点中3.5点以上の点数を付けたのは54%にとどまっている。
本当に最後のジェダイは駄作だったのかを振り返ってみる。
最後のジェダイの感想・レビュー
個人的な感想としては、期待通りではなかったと言わざるを得ない。
前作では情けなさが目立ったカイロ・レン。
しかし今作では「成長し圧倒的な敵として立ちふさがる」という展開を期待していたが、結局今回も情けないままだった。
さらに前作で張られた色々な伏線はほとんど回収されない、というか放棄されて、次回作への引きもない。
最高指導者スノークのあの扱われ方はどうなんだろうか。
でもスターウォーズが酷評されるのは毎度のことである。
スターウォーズと批判の歴史
スターウォーズは新作が出るたびに批判されるというのが恒例になっている。
ジョージ・ルーカスもファンからの厳しい声には頭を悩ませていたそうだ。
映画を作れば批判ばかりされるし、わたしが決める前に、周囲の人たちがどうすべきなのか決めようとする。何かを試してみることもできない。何もできないんだ。
スターウォーズの制作者自身が作ったものなのに、周りから「これはスターウォーズではない」と酷評されてしまう。
熱狂的なファンが多いので、ファンそれぞれが譲れないスターウォーズ像を持っているからである。
そのため今回も批判されるのはお約束であると言える。
フォースの覚醒と比較した最後のジェダイ
フォースの覚醒は「スターウォーズらしさにこだわり過ぎ」と言われ、最後のジェダイは「スターウォーズらしくない」と言われている。
「ファンを喜ばせるための懐古趣味なSF作品」と言われた前作から離脱して、「ファンが喜ぶ要素を排除した新しいモノ」を作ろうとする気概は感じた。
- ジェダイとシスという括りにこだわるのはやめよう
- フォースは特別な人のものではなく誰にでもあるもの
というのが伝えたいメッセージなのかと思う。
スターウォーズの根本にある「ジェダイvsシス」という対立構造を壊してしまおうという試みである。
個人的にはこういう試みには不満があったが、監督が設定した観客層にマッチしなかったということだろう。
スターウォーズをあまり知らない新規の人にマッチする作品なのかもしれない。
エピソード9がどういう方向へ進むのか、巻き返しに期待。
▼前作フォースの覚醒の批評はこちら▼
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