9月の書評は5冊。やや不作。
▼先月の書評▼
おすすめ本のまとめ
「ひとりビジネスの教科書」の書評
評価★★★☆☆75/100
最近よくある副業系の本。
目新しさはないが内容はコンパクトにまとまっている。
ネットビジネスはまず商品ありき。商品を準備してからブログ、youtube、SNSなどで販路を拡大するのが正しい手順である。
バックエンドに商品を持っていなければいくらSNSでフォロワーを集めても意味がない。
副業系の本はブログのSEOやSNSに偏っていることが多く、商品を作ることにフォーカスした内容が新鮮に感じた。
「成功はランダムにやってくる」の書評
評価★★★☆☆75/100
成功の法則を解説する本だが、結論が「成功の法則はない」というのが面白い
ビジネスの世界では成功するかどうかは完全に運次第なのだという。
マイクロソフトもフェイスブックもユーチューブもすべて偶然から生まれている。
そのためこれらの企業をいくら分析しても成功することはできない。
むしろ重要なのは偶然をうまく活かすための準備である。
これはプライベートでも役に立つ考え方だと思う。とにかくたくさん行動して、その中でうまくいきそうなものに集中する。
しかしどれだけ準備していても、結局うまくいかない可能性もあるだろう。
まず堅実なビジネスありきで、余剰資金を使って大成功の種を蒔くというのがいいのではないか。
「東大卒農家の右腕になる」の書評
評価★★★☆☆60/100
農家の経営改革への取り組みをまとめたサイト「阿部梨園の知恵袋」。
ホリエモンのメルマガでこのサイトを知り、自分のサイト構築の参考にもさせてもらっている。
この度書籍化されたというので購入してみた。
ビジネスのノウハウものになると思っていたけど、内容は自伝的な要素が強いものになっている。サイトが立ち上がるまでの過程がメインコンテンツである。
サイトを知っている自分は面白かったが、知らない人が読んでもそこまで面白みはないかもしれない。
「還暦からの底力」の書評
評価★★☆☆☆50/100
出口治明氏はたくさんの本を出しているライフネット生命の創業者。彼の著書を初めて読んでみた。
従来の年功序列制では60歳は人生の終りに近いというイメージだが、人生100年時代ではまだまだ折り返し地点。「人生はもっと楽しめる」というメッセージは力強い。
しかし書かれている意見はキレイゴトばかりで、イマイチ深みがない印象を持った。
彼が強く主張する「社会はもっと女性を活用すべき」という意見も、もはや食傷ぎみでつまらないものである。
またたくさんの歴史のエピソードが引用されているが、あくまで表面的。
もっと経験の深みやシニカルさ、あるいは毒みたいなものが欲しいところである。
キレイゴトばかりのつまらない高齢者にはなりたくないな、という反面教師的な内容だった。
「なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか」の書評
評価★★☆☆☆45/100
レストランにサイゼリヤ式の効率性を取り入れた・・という話はほんの一部。
内容のほとんどは著者のいままでの苦労話だった。
成功のために重要なのは師匠を見つけること。気合と根性をアピールして色々な人たちに気に入られることが大切らしい。
サイゼリヤの効率性について知りたかっただけに期待はずれな部分があった。
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